2021/01/31 23:01

  1. ここがポイント
  2. 1 ダイヤモンド原石の中でも希少! 数十億年前の姿をとどめる「ソーヤブル」に触れる楽しみ
  3. 2 自分時間に浸る「愛でるダイヤモンド」。この新しい趣味にハマる“鑑定男子”急増中!
  4. 3 ダイヤモンドは手が届かない? 「地球の奇跡を感じる」男ダイヤモンドプロジェクトスタート

ダイヤモンド誕生の神秘

ダイヤモンドの始まりは、地球誕生とほぼ同じ時期まで遡ります。

いまから数十億年前。まだ地球全体が活発なマグマに包まれていた頃、地下150km以下にあるマントルの超高温高圧な中で炭素が結晶したのが、現在のダイヤモンドなのです。

ちなみに、ダイヤモンドが結晶化する時の温度は約1,100度、圧力は45万気圧。この圧力を例えると一辺9.4cmの正方形に総重量4,000トンの東京タワーを乗せた時と同等だとか。

これが、ダイヤモンド=最も硬い鉱物と言われる理由の一つです。


ダイヤモンドが地上に出現するには?

数億年という長い年月をかけて結晶したダイヤモンドは、火山の噴火でマグマと一緒に地中深くから地上まで一気に噴き出します。

そのスピードはなんと、最速でマッハ1.8!これは、1秒に600m移動するスピードです。

この間、ほとんどの原石はマグマの高温で溶けて変形したり無くなってしてしまうのですが、
様々な条件が奇跡的に重なって、結晶当時の形がそのまま残ったのが「ソーヤブル」なのです。

中央の正八面体がソーヤブル、下側がメイカブル、上側がニアジェム


◆男心をくすぐる「ダイヤモンドトリビア」

ダイヤモンドが地上に表れるほどの大噴火が起きたのは、長い地球の歴史の中で7回のみ。その最後の大噴火が起きたのは、今から数億年前と言われています。

つまり、その当時のダイヤモンドを今なお採掘しているのです。


原石の種類

ソーヤブル

ソーヤブルとは、二つのピラミッドを合わせたような正八面体の原石です。


名前は、のこぎりで切ること(saw)ができる(able)という意味。加工しやすいのでとても重宝されており、
一般的には大小2個のダイヤモンドに研磨されます

メイカブル

メイカブルは作る(maked)ことができる(able)という意味で、形がまちまちな原石です。

ソーヤブルのように2つはできませんが、形によっては美しいダイヤモンドに研磨できることも。なので、原石ひとつひとつの形に合わせて研磨されます。


メイカブルは中級品の素材で、ファンシーカットなどに研磨されます。形は悪くても良質なダイヤモンドが採れることもあれば、美しさに欠ける低品質な原石も生まれます。


ニアジェム

鉱石本来の形に一番近いですが、宝飾用には向いてません。

もともとは工業用を意味する原石で、透明度に欠け炭素の黒点(カーボン)や亀裂の多いものがほとんどです。研磨後も透明度が低く、美しくは仕上がりません。